アイセア・ブログ 現地通信
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風の町、シュティプ
風の町、シュティプ。
10月からマケドニアのシュティプという町の大学で日本語を教えることになりました。
マケドニアは私にとって初めての国、当然シュティプは初めての町です。
町の様子や大学での様子をお知らせできたらと思います。
シュティプは、マケドニアの首都スコピエから車で約1時間半のところにあります。マケドニアの中心にあり、地元の人達は「バルカン半島の中心」にあると言います。周囲が小高い丘に囲まれた小さな町です。スコピエからシュティプに向かう間、車窓から幾つかの町を見ましたが、大抵は荒涼としたとでも言うのでしょうか、何もない乾いた畑や丘が連なった景色でした。収穫がほとんど終わった頃だったので、日本の田舎の風景とは大きく異なることに、とても新鮮な印象を受けました。しかし、来年の春や夏には麦や向日葵、綿花、そしてぶどうにおおわれた、緑あふれる大地を見ることができることでしょう。とても楽しみです。
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この町にあるGoce Delcev(ゴツェ・デルチェフ)大学は、2007年に創立されたばかりの新しい国立大学です。私が所属する言語学部のキャンパスは町の中心から少し離れたところにあって、学生やスタッフはミニバスやタクシーを利用して通学・通勤しています。この大学に東洋の言語が入るのは初めてとのことです。
日本語クラスは町の中にあるITセンターの教室を借りて、10月18日にスタートしました。日本語はオプショナルな科目、つまり、課程外の教科なのですが、正式に登録して試験に合格すれば単位を取得できます。初めての開講であり、課程外ということもあって、学習者は登録希望者と単に聴講希望者との混合です。課程外の科目は週に1回の授業が多いようでしたが、日本語は週2回の授業を始めました。教師の私としては3回を希望したのですが、学生に負担がかかりすぎるということで、2回となりました。
日本語を受講している学生は学年が様々というのは当たり前なんですが、年齢はもっと様々なのです。こちらでは大学の新卒者でないと、なかなか仕事がないらしく、一旦社会人経験のある人が再び大学に進学しているケースが少なくないような気がします。大学生の受講生は20歳の大学生から20代後半、30代前半の学生もいます。パートタイムの仕事をしながら、母親業をしながらという学生もいます。
シュティプの町を紹介します。小高い丘に囲まれた町だというのは以前に書きました。その中の一つの丘の中腹にはレンガ造りの教会(右の写真)が、そして頂上には14世紀ごろの城壁の一部が残っています。教会はそれほど古くはないのですが、社会主義の時代になってからは使用されていません。丘の頂上までは500段程度の石段が続いています。ちょっとした散歩には打ってつけです。
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町の中央に広場があります。そこにはアレクサンダー大王の像(右の写真)が建てられているのですが、何と、少し脚が短いのです。学生の話によると、寄付で建てられたそうなんですが、お金が足りなくなって短くなったとのことです。笑える話ですが、真偽のほどはわかりません。何となく親しみを感じてしまいます。
マケドニアの正式なクリスマスは、年が明けて1月になってからなのですが、それでも年内のクリスマスが近づいてきて、町の様子も少し変わりました。日中、大きな買い物袋を手にした人をよく見かけけるようになりました。街路樹や通りはイルミネーションで覆われ、これまでの夜とは違った雰囲気が味わえます。この小さな町にふさわしく、とても控えめです。静かで落ち着けるものです。
大学での日本語の授業は、来週で今学期が終わりになります。あとは長い冬休みと期末試験です。熱心な学生とそうでない学生がいるのは、どこでも同じでしょう。わずか二ヶ月半ほどの授業ですが、両者の差はとても大きいのです。語学は日々の積み重ねだというのがよくわかります。
今日で今学期の授業が終わりました。冬休み前ということで今日の授業は日本映画(DVD)の鑑賞。学生に三種類の映画から選ばせたところ、『千と千尋の神隠し』を選びました。もちろん、好評でした。初心者の学生にも聞き取れる言葉があったようです。次回、何を見たいかアンケートを取ったところ、一番多かったのはホラー映画でした。私としてはちょっと驚きです。何がいいか、検討するつもりです。
シュティプの町は今日は雪に覆われました。今シーズン初です。ほぼ一日中降り続けていました。雪の少ない町から来た私は、初雪でこんなに降るとは想像できませんでした。
前回のブログから1ヵ月以上が過ぎました。2012年の2月になっています。東ヨーロッパは大寒波に見舞われて、寒さで亡くなった方も少なくないようです。幸いなことに、ここシュティプはそれに比べたら大変ましなようです。雪もそれほど多く降らないようです。周りに高い山がないせいかも知れません。首都のスコピエはもっと雪が降るようです。
大学は長い冬休みが終わって、前期の期末試験になりました。日本語の試験日程を決めて発表したところ、学生から変更希望のメールがきたようです。その試験日とその前後に他の試験が集中しているのが理由です。日本語は始まったばかりですし、課外課程でもありますから、学生に譲ることにしました。是非とも頑張って良い点を取ってもらいたいという思いもありますから。